当事務所は、月次の数字を翌月10日に出す体制づくりを支援しています。この記事は要点だけ。3分で読めます。
典型的な流れはこうです。月末に領収書と通帳のコピーをまとめて会計事務所へ送る。事務所が1件ずつ手で入力する。内容の分からない支払いについて質問が往復する。試算表が戻ってくるのは翌々月——。
遅さの正体は、①紙の受け渡しの待ち時間、②手入力、③質問の往復の3つです。誰かの能力の問題ではなく、段取りの問題です。だから、頑張り方を変えるのではなく流れを変えると速くなります。銀行・カード・レジを会計ソフトにつなげば、取引の大半は毎日自動で入り、①と②がほぼ消えます。
| いつ | やること |
|---|---|
| 毎週15分 | 自動で入った内容の確認、領収書の撮影漏れチェック |
| 月末〜3日 | 現金・在庫など、自動で入らないものを入れる |
| 5日 | 売上・仕入の請求書を締める |
| 10日 | 試算表を確定。気になる数字を顧問税理士と話す |
「毎週15分」の中身は、自動で入った明細の科目をざっと確認することと、財布にたまった領収書をスマホで撮ることだけです。月1でまとめてやると数時間かかる作業が、週1なら15分×4回で済み、記憶が新しいうちに処理するので「この支払い何でしたっけ?」の往復も減ります。(日程は会社の体制で前後します。要は「たまる前にさばく」に変えることです)
打ち手が2か月早くなります。値上げ、仕入れの見直し、採用——先月の結果を見て今月動けるのと、2か月前の数字で考えるのとでは、同じ判断でも効き方が違います。
資金繰りが「感覚」から「予定表」になります。入金と支払いの実績が毎月すぐ確定するので、「今月末の残高がいくらになるか」を予定として読めるようになります。借入の相談も、残高が減ってからではなく減る前にできます。
融資の話が速く進みます。金融機関から試算表を求められたとき、最新の数字をその場で出せる会社は、それだけで信頼されます。「少々お待ちください」が2か月続く会社との差は大きい。
早く締めると精度が落ちるのでは、という心配には、月次で追いかけない項目をあらかじめ決めておくのが答えです。減価償却費は年間見込みの12分の1を毎月計上する、在庫は概算で置く、賞与や納税は月割で見込む——こうした「決算で合わせるもの」を月次で完璧にしようとしないことです。逆に、売上と回収・支払いは月次でも正確に。月次の目的は税務署に出す決算書ではなく、経営の判断に使える数字だからです。
(あくまで目安です。請求まわりの整理が必要な会社は、そこに先に手を入れます)
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本記事は公開日時点の法令・公表情報に基づく一般的な解説です。個別の税務判断は事業者ごとの事情により異なりますので、具体的な適用にあたっては個別にご相談ください。